このページでは、自社の調理を自動化できる回転釜・撹拌機を扱うメーカーの特徴を一覧で紹介しています。手作業で行っている調理を自動化できる回転釜・撹拌機の導入を検討している場合は、どのようなメーカーがあるのか確認してみましょう。
※参考:服部工業 公式HPhttps://www.hattorikogyo.com/product_search/electric/item_121
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熱源 | 容量 | 温度調整 | 最高温度 | 冷却機能 | タイマー機能 | 安全対策 | 自動化の内容 | メンテナンス性 | 操作性 | 海外言語対応 | |
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ヴェスタシリーズ (メーカー:服部工業) |
電気 | 40~300L | 1度ごとに調整可能 | 250度 | あり ※HEK-VP200が対応 | 希望の機能を時間設定・自動停止機能・異常アラーム機能 | 希望の機能を時間設定・自動停止機能・異常アラーム機能 | 調理記憶機能や撹拌・温度制御により全自動が可能 | 自動洗浄システム内臓・簡単な分解清掃が可能 | タッチパネル方式・ボタン方式 | 15ヶ国語対応 |
CD型 攪拌機 シリーズ (メーカー:中井機械工業) |
ガス・蒸気 | 30~500L | 基本の加熱調理 ※詳細設定は不可 | 記載なし | なし | シンプルなタイマー機能 | 基本の安全カバー・自動停止機能 | 攪拌速度の設定が可能 | 分解清掃が可能 | ボタン方式 | 記載なし |
大型炒め機 シリーズ (メーカー:カジワラ) |
IH・蒸気・ガス | 110~1,000L | 多段階温度調整 | 記載なし | なし | 複数の段階タイマー機能 | 異常時アラーム・自動停止機能 | 攪拌速度や動作パターンの自動調整が可能 | 自動洗浄機能 | ボタン方式 | 記載なし |
回転釜・撹拌機を扱う会社を一覧にしました。会社ごとの情報も簡単にまとめています。気になる会社を確認してみてください。
食品工場や給食センター、レストランの厨房で、日々大量の調理を支える業務用回転釜は、単に食材を加熱し混ぜ合わせるだけのシンプルな機械ではありません。メーカー各社が長年培ってきた技術と知見が凝縮されており、その特性は多種多様です。
株式会社AIHOは、昭和28年に創業し、昭和32年から業務用厨房機器・設備の製造・販売を開始しました。蒸気式、ガス式、IH式の3種類のステンレス製回転釜を販売しています。煮物から冷凍食品、炒め物まで幅広い大量調理に対応できるのはもちろんのこと、低価格帯の業務用回転釜も取り揃えています。
元々は自動車部品加工業でしたが、厨房機器メーカーへと転身。以来、業界で長く活躍を続けています。「食」の多様化に対応する厨房環境をトータルサポートすることを目指し、特に業務用の連続炊飯システムでのブランドを確立。学校給食や事業所給食の分野で信頼を得ています。品質マネジメントシステム「ISO9001」の認証取得や、愛知県ブランド企業に認定されるなど、その技術力と品質は高く評価されています。
炊飯システムで培った熱コントロール技術や搬送技術を、回転釜や各種調理機械にも応用。ニーズや先を考えた新製品を開発する開発力を持ち、給食設備の設計・施工なども含め、幅広いニーズに対応する製品ラインナップや技術があります。
全国の学校、病院、事業所給食といった大量調理の現場が主戦場。全国に広がるサービスネットワークを活かし、設備の設計・施工からメンテナンスまで一貫したサポートを提供。長年の実績に裏打ちされた提案力と対応力が強みです。
株式会社エフ・エム・アイは、顧客の課題解決に貢献するフードマシンを現場経験豊富なシェフや管理栄養士、パティシエなどが提案します。食品加工やセントラルキッチン向けの自動攪拌ケトルやHACCP対応のミキサーを搭載した自動攪拌付き回転釜を取り扱っています。
世界の優れた厨房機器を日本の食文化に紹介する「食のプロフェッショナル」です。特に、製菓・製パン業界で絶大な人気を誇る多機能スタンドミキサー「キッチンエイド」の正規輸入総代理店として知られています。単なる輸入販売に留まらず、顧客の課題を解決するソリューション提案を得意としています。
加熱・撹拌・冷却を1台で自動完結させる自動撹拌機ケトル「メトス」が代表的。プログラム機能により、加熱から冷却までを自動で行い、味の均一化と省力化を両立します。メニューにあわせての調整も可能で、間接加熱も可能な点も魅力です。
ホテル、レストラン、パティスリー、食品加工、セントラルキッチンなど、品質と効率を高いレベルで求める厨房に強みを発揮。調理メニューに合わせた最適な撹拌を提案できる知識と、全国をカバーするサービス網が特徴です。
和菓子のあんを練る機械が原点となるカジワラ。あんこ作りに特化した製あん製菓機械の他、蒸気+IHの特殊仕様かつ缶体容積100,000Lの大型釜、食品加工機械などを販売しています。製品の販売だけでなく、食品加工ライン全体のプランニングも任せられるメーカーです。
昭和14年(1939年)創業。食材を焦がさず混ぜる日本独自の「煮炊撹拌機」を1960年に登場させた、業界のパイオニアです。特に「あん」の製造機械では名が上がるメーカーとして地位を確立。多数の製品開発を行う技術力を武器に、100年企業を目指しています。
ガスと蒸気を組み合わせた「ハイブリッド加熱撹拌機」や、横型の煮炊撹拌機「レオニーダー」など、独創的な製品を多数開発。数々の発明賞や優秀製品賞を受賞しており、その技術開発力は折り紙付きです。設計部門をいち早くCAD化するなど、常に業界の最先端を走り続けています。
製菓(特に和菓子)、製餡、食品メーカーが主なフィールド。顧客の要望に応えるオーダーメイドの機械設計を得意とし、長年の経験で培われたノウハウで、あらゆる「混ぜる」「炊く」の課題に対応します。
サムソンは1956年に設立以来、ボイラ、食品機器および水処理機器の開発、製造、販売とこれらの製品のメンテナンスを行っています。製品づくりの他、顧客に安全・安心な状態で使ってもらえるよう、アフターメンテナンスの充実にも力を注いでいます。
ボイラーメーカーとして培った熱技術を活かし、食品機械の分野でも高い評価を得ている企業です。特に蒸気を利用した加熱調理設備に強みを持ち、熱効率の良さと優れた作業環境の実現を両立する製品を提供しています。
蒸気の高い伝熱性能を利用し、大容量の食材をムラなく素早く均一に加熱する「回転式蒸気釜」を販売。また、粘性のある食材をじっくり練り上げる「斜軸ニーダー」や、上下撹拌で効率よく混ぜる「ニーダーHK」など、3種類の撹拌方式から食材や用途に最適な機種を選べるのが大きな特徴です。
粘り気のある惣菜やジャム、あん類などを製造する食品工場や、大量の煮炊き調理を行うセントラルキッチンに強いメーカーです。ボイラーで培った熱管理技術と安全設計が、製品の信頼性を支えています。
ダイハンが販売している釜には、自動で回転する回転釜や撹拌機能を持たせた攪拌釜、自動回転機能と撹拌機能の両方を持ち合わせている回転攪拌釜などがあります。お客様の希望に合わせて、釜のサイズや容量、攪拌羽根のデザイン動作、オプションなどのアレンジが可能です。
昭和46年(1971年)創業。元々はゴム機械のメーカー兼商社として発展しましたが、その技術力を食品機械分野に応用。特にIH(電磁誘導加熱)や遠赤外線といったガス以外の熱源に関する豊富な経験と、卵加工の自動化技術で独自のポジションを築いています。
手焼きのようなふっくらとしただし巻き玉子を量産する「マニュエッグ」や、IHの強力な火力で炒める連続式・バッチ式の炒め機など、ユニークな製品を多数開発。「メーカー」と「商社」のハイブリッド企業である強みを活かし、顧客の要望に合わせた柔軟な提案が可能です。
玉子焼きやオムレツといった卵料理の大量生産を行う食品工場や惣菜工場、外食チェーンなどが主なターゲット。特定の調理工程を自動化・省力化したいというニーズに応える技術力が魅力です。
1945年の創業以来、製菓機械・製パン業界を中心に業務用の食品機械を製造・販売し、商品開発からアフターサービスまで一貫して行っています。特に撹拌機・成型機分野では、豊富な機種・独自の技術・納入実績で食品業界の省力化・省エネルギー化に貢献しています。
手練りに知毛づけた自然な撹拌を追求する技術者集団。衛生面と耐久性に優れたステンレス製の加熱撹拌機を得意とし、特に独自の自転・公転方式による「ユニバース型攪拌機」は、均一な撹拌能力で高い評価を得ています。
主力製品のユニバース型攪拌機は、インバーター制御により食品に応じた最適な速度調整が可能。釜を傾けられる形式のため、材料の取り出しや清掃も容易です。また、熱源にIHを採用したモデルは、排熱が少なく作業環境をクリーンに保つことができます。
多品種の撹拌を1台で行いたいと考える食品工場や、衛生管理を重視するセントラルキッチンなどに最適。オプションで自動昇降ユニットや安全カバーも用意されており、安全性と操作性を両立したカスタマイズが可能です。
創業1950年から70年余り、業務用厨房機器の老舗として歩み続けています。総合厨房機メーカーとして、さまざまな加熱機器と冷却機器を幅広く揃えています。熱源も、ガス式・電気式・電磁(IH)式など、さまざまな製品を製造しているため、自社の調理内容にあった機械を見つけることができるでしょう。
厨房のあらゆる機器を取り揃える「総合厨房機器メーカー」。回転釜やスチームコンベクションオーブンといった加熱調理機器から、洗浄機、冷却機器まで、厨房全体のシステム設計を提案できるのが最大の強みです。
ガス、電気、蒸気、IHと、あらゆる熱源の回転釜をラインナップ。特に、釜の側面温度が上がりにくく火傷のリスクを低減した電気回転釜や、内輪・外輪で加熱調整が可能なIH回転釜など、作業者の安全性と操作性に配慮した製品設計が特徴。JIA認証を取得した安全装置など、高い安全基準も満たしています。
レストラン、ホテル、病院、学校給食まで、あらゆる業態の厨房に対応可能。厨房全体の動線や効率を考えたトータルな提案力と、全国を網羅するサービス体制が強みです。
昭和36年の設立以来、ホテル・レストランなどの外食産業の他、学校・病院・福祉施設などの集団給食、スーパーマーケット・コンビニエンスストアなどの中食産業にいたるまで、フードサービス産業全般を支える業務用厨房機器の総合メーカーとして、日本の食文化の発展に寄与しています。
業務用厨房機器で著名な企業の一つ。徹底した顧客志向と、市場のニーズを先取りする開発力で、数多くの標準品をラインナップ。「涼厨(すずちゅう)」というコンセプトを掲げ、厨房の作業環境改善にも力を入れています。
本体表面温度の上昇を抑える「空気断熱層」の採用や、吹きこぼれを受け止める「エプロンガード」など、作業者の快適性と安全性を追求した設計が随所に見られます。内・外輪の火力を個別に調節できるワンタッチ自動点火システムや、立ち消え安全装置も標準装備。清掃のしやすさにも配慮されています。
飲食店から大規模な給食施設まで、幅広い顧客層を持ちます。豊富な製品ラインナップの中から、予算や規模に応じて最適な製品を選べるのが魅力。ドライ厨房に対応した製品も多く、衛生的な厨房づくりに貢献します。
ヤエスは、1956年の創業以来、食品工業生産における調味、煮炊き、混合、裏ごしの工程を担う機械の製造と販売に従事してきました。製造している厨房機器は、各種ニーダー・ミキサー・蒸気二重釜・真空釜・直火釜・うらごし機など約50種におよびます。生産の合理化、省人省力化に迅速な対応で機械を製造しています。
東京・葛飾の地で創業し、老舗として活躍する食品加工機械メーカー。全国の食品メーカーを支える「町工場」として、自社で開発・製造・販売まで一貫して行っています。
小規模ながら、顧客のニーズに応える応用力と、社員同士のチームワークに支えられた高い技術力が強み。各種ニーダー(撹拌機)や蒸気釜、うらごし機など、食品加工の現場で必要とされる機械を堅実に製造しています。
全国の中小食品メーカーが主な顧客。出張による機械の搬入・据付からメンテナンスまで、小回りの利く丁寧なサポートを提供。研修制度も充実しており、確かな技術で日本の「食」を支えています。
各種真空プラントの設計、製造をメイン装置として、各種乾燥プラント、殺菌装置と幅広い分野で活躍しています。新製品の開発、顧客の要望に合わせた装置開発、新規分野の開拓にも取り組んでいます。ヤスジマが製造している、二重ジャケット式圧力釜は、ステンレス製のため清潔で衛生的です。直火式に比べ、蒸気の均等な吹き込みによって炊き上がりが早く、焦げ付きにくい特徴があります。
1950年に設立より研究開発をし、技術課題に挑む「限りなき挑戦」を理念としています。創業当初はボイラーなどの熱・圧力関連機器を手掛けていましたが、1970年代に木材用の高周波真空乾燥機を開発。「高度な乾燥および材料処理技術」という新たな強みを確立した後も、爆砕技術などで特許を取得し、技術革新や開発を行っている企業です。
熱・圧力・真空に関する技術を、食品・廃棄物処理など多様な分野へ戦略的に進出してきた歴史があります。
製品ポートフォリオは、乾燥・真空・加圧・圧力・真空システムなど、極めて広範に展開されています。単一の製品を売るのではなく、顧客の課題解決を助ける豊富なラインナップが特徴です。
乾燥技術では、高速撹拌気流乾燥機(YKD)から凍結乾燥機、木材用のハイエレックドライヤーまで、さまざまな対象物に対応するラインナップが揃います。また、創業以来の強みである圧力・熱処理技術が応用されている点も特徴です。
得意分野は、食品・木材・廃棄物リサイクルなどに対する製品の開発・提供です。
サポートの強みとしては、基礎的なデータ取得と分析を行い、テスト設備を備えた「リサーチラボ」となります。
西田は、高い技術力と豊富な実績によって、食品製造工場に必要不可欠な食品加工機械、製造設備を自社工場にて開発から製造まで行っています。常に時代のニーズに対応できるよう、食品づくりの幅広い分野に挑戦しています。西田が製造している回転釜は、加熱撹拌機であるハイニーダーシリーズ、蒸気式攪拌釜、直火式攪拌釜など、複数の釜を展開しています。
1946年創業の同社は、食品製造工場に重要な加工機械や製造設備に対して深い専門性を追求するDNAを持っています。
社是には「最高の品質を持つ製品と最大の奉仕」「顧客の成功と繁栄を願い日夕研究努力」といった言葉が並び、職人的な誇りと顧客志向の強い企業文化がうかがえます。
1960年代に開発された真空式横型ニーダーは、現在の主力製品の原型であり、数十年にわたる一貫した製品進化と、その分野における深い知見の蓄積を物語っています。
製品群は、加熱撹拌機(クッカーミキサー)と充填機(フィラー)の2つのカテゴリーに集約されています。加熱撹拌機は幅広いモデルラインナップを誇り、加熱方式だけでも蒸気式、ガス直火式、電磁誘導(IH)式と選択肢が豊富です。
釜の形状は、横型や半球型を用意。さらに、風味を保つ真空機能や加圧調理機能、多種多様な攪拌機構を組み合わせられ、さまざまな食材やプロセスに対応可能です。これは、顧客の調理(例えば、デリケートなカスタードクリームや焦げ付きやすい餡など)に対し、ソリューションを提案できる技術的強みといえます。
得意分野は、餡、クリーム、ソース、ジャムといった、加熱と撹拌を同時に必要とする粘性・ペースト状の食品加工です。加熱調理から充填までを一貫してカバーする製品群は、最終的に包装された製品を製造する顧客層を主要ターゲットとしています。
サポート体制は、全国に拠点を置くのではなく、製品を熟知した本社の技術者が顧客と直接対話するモデルを採用しています。食品の物性によって微妙な調整が求められる複雑な機械を扱うため、スムーズに対応するための工夫ともいえます。
顧客の課題に対する「提案」「設計」「施工」「開設支援」を一貫して提供しています。中西製作所の事業領域は、学校給食から学生食堂・社員食堂、海外事業まで、幅広く、業態や地域を超えてさまざまな分野の厨房をトータルでサポート。災害時の備えや訓練、各種イベントでも使える大型の移動式煮炊釡を販売しています。
同社のDNAは、厨房全体を一つのシステムとして捉え、統合されたソリューションを提供する点にあります。単体の機器を売るのではなく、「提案」「設計」「施工」「開設支援」「アフターサービス」までを一貫して手掛けるワンストップサービスが強みです。
特に、学校・病院・福祉施設といった大規模な集団給食の分野に戦略を定め、高い衛生管理と安定稼働が求められる現場を支えています。
「Foodtech(Food × Technology)」というコンセプトの下、労働力不足といった業界の課題解決に注力しています。その技術戦略の筆頭が省人化・自動化技術であり、1971年開発の「全自動炊飯システム」を先駆けに、洗浄から食器の仕分け・収納までを全自動で行う「省人化洗浄システム」なども開発しています。
製品はどれも効率化を目指しており、種類も多彩です。「SVロースター」は、過熱水蒸気によって高品質な調理を大量かつ高速に実現します。さらに、計量データを自動記録する「ハカレコ」や、AIを活用した給食向けシステムの開発など、データ駆動型のアプローチも積極的に導入している点も特徴です。
得意分野は、実績ある学校給食センターをはじめ、病院・福祉施設・セントラルキッチンといった大規模な集団給食市場です。サポート体制も整っており、全国の主要都市に9つの支店と41の営業所でサービスネットワークを構築しています。
国内2ヶ所の自社工場で部品を常時生産・在庫し、即日発送する仕組みもあり、万が一の故障時にも迅速な復旧を可能にしています。
明治43年に創業以来、100年以上にわたり事業を継続しており、菓子製造機・食品加工機を主軸に、理化学機械などを扱っているメーカーです。試行錯誤を繰り返し、顧客に心から納得してもらう製品を届けられるよう心がけています。品川工業所が製造する回転釜は、あおり炒め機、蒸気二重釜、高圧蒸気釜などの加熱撹拌機です。
明治より歴史を持つ同社のDNAは、創業理念「己の為に財を希わず 客の為に責を辞せず」が示す顧客中心主義にあります。元々は餅つき機メーカーでしたが、1970年代に和菓子需要が減退すると、惣菜市場の成長を見据えて日本初の「全自動たまご焼成機」を開発。以後、食品製造プロセスを自動化するという事業領域でさまざまな製品を展開しています。
技術力の核心は、特定の料理が持つ特性を深く理解し、その製造プロセスを工業規模で再現する部分です。象徴的な製品として、国内市場でのシェアを誇る「全自動たまご焼成機」があります。職人技が求められる厚焼きたまごの製造工程を完全に自動化している点が特徴です。
ほかにも、中華料理の「あおり炒め」を再現し、パラパラな炒飯を自動で作る炒め機や、求める食感を実現するために注水タイミングなどを細かく設定できる餅つき機など、特定の料理を作るための「ソリューション」として製品を提供。惣菜分野と、創業以来の強みである製菓分野の両輪で製品を展開しています。
得意分野は、惣菜(たまご焼き、炒飯など)と製菓(餅、餡)の二つの領域です。この領域の製品は、全国のスーパーやコンビニに商品を供給する大規模食品工場で採用されています。
サポート体制の特徴として、顧客が導入前に持ち込み材料でテストを行える「商品開発センター」を設けている点が挙げられます。これにより、自社の製品が機械で問題なく生産できるか確認可能です。
また、メンテナンス用の専用サポートダイヤルを設置し、夜間や休日も受付対応を行うなど、顧客の生産ライン停止リスクに配慮した体制を整えています。
昭和8年の創業以来、一貫して金属加工に携わり続けてきた桐山工業。鋳物やアルミなどのさまざまな金属の性質や加工ノウハウを蓄積しているため、幅広い用途に応じて適切な釜を製造することが可能です。導入先は、学校給食や社員食堂の他、コンビニベンダーなどがあります。
1933年に創業し、金属加工の技術力を生かし、業務用調理釜の製造を行ってきた企業です。金属加工技術と品質へのこだわりを持ち、よりよい製品を顧客に届けることを目指しています。
「自社一貫製造」へのこだわりを持ち、プレス機による加工から、熟練技術者による溶接、研磨、組み立てまで、全工程を自社工場内で実施している点が特徴です。
製品ポートフォリオは、ガス、蒸気、IHの3種類の回転釜に特化。調理釜の核心機能である熱伝達、制御性、耐久性、使いやすさの完成度を高めることにリソースを集中させています。
その代表的な独自技術が、ガス回転釜に搭載される特許技術「スリットバーナ」で、高火力を実現しつつ、輻射熱を低減して製品の部品保護を行う強みがあります。
また、蒸気釜では溶接の継ぎ目をなくした「一体成型ステンレス製内釜」を採用し、耐久性と衛生性を向上させています。これらの技術は、プロの調理現場が直面する具体的な課題を解決するために開発されています。
得意分野は特定の食品カテゴリーではなく、「業務用調理釜」という製品そのものであり、高品質な釜を必要とするフードサービス業界全体が顧客となります。
サポート体制として、ウェブサイトでメンテナンス情報などを公開しています。専門的な問題については、製品を熟知した本社の専門スタッフが直接対応するサポートモデルです。
クマノ厨房工業が提供するロータリーシェフは、未加熱の食材を扱うエリアと加熱調理後の食材を扱うエリアを隔てることで、調理後の食材が生肉や野菜に付着していた雑菌類に接触することを防止し、衛生管理に貢献しています。投入口と反対側へ反転させて、取り出しができるPCR型と呼ばれる構造になっています。
三和厨理工業が製造する製品のうち、電磁フライヤーと調理器は、比較的早くIH技術を投入してロングセラーとなりました。他にも、セルフメード時代を捉えたヒット商品、客席電化シリーズ(アルミモールドヒーターグリドル)など、独自の加熱技術による調理機器を次々に開発し、外食産業をサポートしてきたメーカーです。
学校給食施設の設備プランの提案から厨房の設計・施工までに至る全工程をカバーします。学校給食分野に50年携わって得た信頼が積み重なり、サービス領域は多方面に拡大。今では学校給食の枠を超え、社員食堂、病院給食、各種施設給食の分野にも広がっています。
タニコーは、「魅せる厨房」へのニーズに応えるべく、高度な技術と豊富な商品のラインナップを展開し、独自のコンセプトモデルの試作などに取り組んでいます。タニコーが販売している回転式炒め機は、大きく分けてIH式とガス式の2種類があり、焼きそばやチャーハンの調理に適しています。
中井機械工業の製品は、まるで職人の手作業のような繊細な調理を自動化させることが可能です。手をかけずに仕上がる効率性、ハードな仕様に耐える耐久性、さらにトラブルに迅速に対応するサポート体制を備えています。食品製造現場に質と早さの革新を目指しており、中井機械工業が提供するホットミックスは自動運転による加熱、比重が設定でき、さまざまなものが簡単に作れる縦型ミキサーです。
厨房システムの提案から機種選定のサポート、メンテナンス、レシピの作成や調理トレーニングなど、多岐および長期にわたるユーザーサポートを行っています。各部門が一体となって顧客と向き合い、使う方の立場に立って的確な提案と迅速な対応を行います。ニチワ電機は、大量の煮物や炒め物に適した電気回転釜を販売しております。
大型の業務用厨房機器、厨房設備からキッチン用品、食器の販売まで幅広く商品を取り扱い、顧客の多様なニーズに応えています。顧客の既存機器を活用し、厨房全体の安全衛生管理強化や作業効率向上・環境改善等を目的とした設計レイアウトの提案から施工、メンテナンスに至るまで幅広いサービスの提供も行っています。
コンサルティング・プランニングだけでなく、調理実例のセミナーも開催し、使用者の立場での提案も行っています。厨房機器の選定から空間のトータルデザインまでを、独自のCADシステム「NitchoCAD」によってスピーディーに作成することが可能です。日本調理機では、電気・ガス・蒸気の3種類の回転釜を展開しています。
明治18年から釜を作り続け、代表製品の業務用回転釜は、累計出荷台数世界一※(2023年2月3日時点)の老舗メーカーです。服部工業の回転釜は、汎用性が高い製品が多く、給食業界や食品加工業界、製菓・製パン業界など、幅広い業界で支持されています。また、YouTube『お釜チャンネル』では、多数のレシピ動画や回転釜のお手入れ方法など、ためになる動画を配信しています。
参照元:服部工業公式HP(https://www.hattorikogyo.com/business.html)
福伸工業は、食品を加工する調理殺菌釜のラインをカスタマイズ設計します。ステンレス製の高圧容器を製造し、食品工場における製造ラインへの据え付け、施工を行います。厚生労働省 第一種容器許可工場であるがゆえのコア・テクノロジーです。回転釜は、納豆業界の顧客に利用されており、オールステンレス製です。
三浦工業株式会社の食品機器は、さまざまな食品加工場や冷却施設などで使用されています。顧客にとって適切な製品を提供し、美味しく安全な食品づくりに役立つシステムを提案しています。三浦工業が提供する業務用釜は、回転式蒸気釜、固定式蒸気釜、蒸気釜用攪拌装置があります。
メーカーごとの特徴を理解した上で、調理スタイルに合った回転釜を選びましょう。それ以外にも業務用回転釜で考えたい選定ポイントをまとめました。
回転釜の心臓部である熱源は、ガス・蒸気・電気(IH)の3種類が主流です。それぞれのメリット・デメリットを深く理解しましょう。
2021年に完全義務化されたHACCP(ハサップ)の考え方に基づけば、厨房機器は「洗浄・殺菌のしやすさ」が極めて重要です。これを「サニタリー設計」と呼びます。